結婚して二人の子供にも恵まれた私は
家事に、育児、仕事にと大忙しの毎日を送っていた。
そんなある日、腰痛がひどく病院に行った。
結果、妊娠していると!
忙しくて、月のものが遅れていることにすら気づいていなかった(^-^; い...
小学1年の下の子と少し年が離れているが
久しぶりの子宝に心弾む思いがした。
この頃、なんとなく冷え込んでいた夫婦関係も
これで少しは改善できる!と思っていた。
ある日の朝、数年前に他界した祖母が赤ん坊を抱いている夢を見た。
「この子がいたら、お前が苦労するからこの子はばあちゃんが連れて行くよ」
「え??いやだ!赤ちゃん、連れて行かないで」
「連れて行くのなら私を連れて行って」
ばあちゃん子だった私はいつの間にか小さな子供になっていて
「ばあちゃん、私も行く。一緒に行く」と泣いた。
祖母は、「お前には二人の子がいるだろう、この子たちをしっかり育てなきゃいけないよ」
「この子は、おばあちゃんが連れて行くから、頑張るんだよ」と
言いながら祖母は消えていった。
私は泣きながら「おばあちゃん、私も行きたい、一緒に行く!」
自分の声と涙で目が覚めた。
あ~夢か~なんだかリアルな夢だったな~と
涙を拭いていると下腹部に重りを載せたような重く、激しい痛みが!
流産だ…まさか!…本当におばあちゃんが連れて行った?
まさか、そんなこと、どうして?
日曜当番医を探して病院まで行った。
主人はどうしても断れないお客様がいると言い…出かけて行った
病院で処置をしてもらい、目覚めるまでの間
生まれることのなかった赤ちゃんに詫びた。
朝から何も食べてない娘たちに
母は、何かパンでも買ってこようか?と聞くが
娘たちは目覚めない私が心配だったのか「いらない」と
私の顔を覗き込んで涙していたようだ。
意識が覚めた私を見てホッとしたのか
急にお腹が空いたようで「パンを食べる}と(^O^)
涙でぐちゃぐちゃになった顔で笑っていた。
子供って本当に健気なのよね~~
仕事と言って出掛けた夫はいつにない上機嫌で帰ってきた。
もちろん仕事ではなく、若い彼女と一緒だったのだ。
それから、しばらくして私たちは離婚した。
|